e-Tax直前にカードリーダーが「Code 28」— マイナンバーカードが読めない夜の復旧手順
申告の締切前、e-Taxにログインしようとしてマイナンバーカードをリーダーに置いたら、うんともすんとも言わない。デバイスマネージャーを開くと、リーダーに黄色い「!」マーク。プロパティには
このデバイスのドライバーがインストールされていません。(コード 28)
——この画面を締切前夜に見る絶望は、経験した人にしか分かりません。うちで実際に起きた症状と、復旧までにやったことを書きます。同じ画面を見ている人が検索で辿り着くことを願って。
症状
- ICカードリーダー(住基カード時代からの定番機種)をUSBに挿すと、毎回デバイスマネージャーでCode 28
- Windows 11。少し前まで同じPCで普通に使えていた
- メーカーサイトのドライバーページは古く、Windows 11向けの明示的な配布がない
「挿せば使える」はずのスマートカードリーダーがこうなるのは、Windows Update経由で配られるはずのドライバーが、なぜか自動で当たらないケースです。
復旧手順(実際に効いたもの)
結論、ドライバーはWindows Updateの「オプションの更新プログラム」に隠れていました。
- 設定 → Windows Update → 詳細オプション → オプションの更新プログラム
- 「ドライバー更新プログラム」の一覧を開く
- スマートカードリーダー系の項目(メーカー名や「Smart Card Reader」を含むもの)にチェックを入れてインストール
- 再起動 → デバイスマネージャーで「!」が消えていることを確認 → e-Taxの読み取りテスト
メーカーサイトを彷徨うより先に、まずここを見るべきでした。Windows 11では周辺機器のドライバーがこの「オプション」枠に入ったまま、手動で選ぶまで当たらないことがあります。
ハマりどころ: メモリ整合性(コア分離)
もう一つ、先に知っておくと時間を溶かさずに済む罠があります。Windowsセキュリティの「メモリ整合性」(コア分離)がオンだと、古い署名のドライバーはインストール自体がブロックされます。オプション更新にドライバーが出ているのに入らない・入れても動かない場合はここを疑ってください。
- Windowsセキュリティ → デバイス セキュリティ → コア分離 → メモリ整合性
- オフにする場合はセキュリティ機能を一段下げるトレードオフなので、申告作業のときだけオフ→終わったら戻す運用が現実的です
うちの環境では「メモリ整合性がオンのままだと復旧しない」ことを確認しています。
そもそもリーダーを使わない逃げ道
復旧と並行して調べて分かったのは、今のe-Taxはカードリーダーがなくても進められるルートが整っていることです。
| ルート | 必要なもの | 向いている人 |
|---|---|---|
| スマホのマイナポータルアプリで読み取り | NFC対応スマホ | ほぼ全員。PCの画面のQRコードをスマホで読んで、スマホでカードをかざす |
| スマホだけで申告完結 | 同上 | 画面は小さいが提出まで可能 |
| ICカードリーダー | リーダー本体+ドライバー | 従来型。今回のような事故がある |
つまりCode 28との格闘は、実はスマホ読み取りに切り替えれば回避できたのでした。リーダーはあると便利ですが、締切前夜の保険としてスマホ読み取りの手順を一度試しておくことを強くおすすめします。
まとめ
- リーダーがCode 28 → まずWindows Updateのオプション更新プログラムを見る
- ドライバーが入らない → メモリ整合性(コア分離)を一時的にオフ
- それでもダメ、または急ぎ → スマホのQR読み取りへ切り替えて申告を終わらせる。リーダーの供養は後日
機器のトラブルは締切があるときに限って起きます。決算を自力でやる話の裏側には、こういう泥臭い夜が付いています。